大阪・十三 焼肉の請来軒 ブログ


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 中央アジアな夜 ウリューク

  2016年11月30日 (水)

モスクワ最初で最後のディナーは先ほどの「エルセーエフスキー」から徒歩3分、プーシキン広場に面したこちらの「ウリューク」さん。

外観も内装もアバンギャルドで、どこか怪しげな空気が漂っています。

メニューは写真付きなので安心と言いたいところですが、写真を見ても味の想像が付かないインパクトあるメニューが多く口に運ぶまで期待と不安が交錯します。

こちらは中央アジア(一般的にカザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、それに新疆ウイグル自治区を指します)料理専門店で、メジャーなロシア料理は経験したので冒険を犯してこのお店を選びました(._.)

生ビールを見るとハイネケンでは能がないのでもう一つの「EDELWEISS」をオーダー、「EDELWEISS」はドイツのバイエルンからオーストリアのアルプスにかけての伝統にのっとりピュアなアルペンウォーターと、地元の麦芽・ホップで醸造されたヴァイスビールです。

が、そこは中央アジアのビールをオンリストすべきでしょう(*´ω`)

中央アジアでメジャーな食材羊肉のつくね風を選択、ほぼ想像通りの味ですが初めてお会いするスパイスに戸惑います。

問題は添えられたソースで見た目トマト風を思わせるシルエットですが、付けると味が辛くない・酸っぱくない・濃くないと実にはっきりしません。

例えるならモンゴルの遊牧民みたく味が彷徨っています。

次の料理はロシア人大好物キノコと中華風ワンタンのスープ、カップの中には牛ぎゅう詰めの具材が敷き詰められスープまで到達しません。

肝心なお味は一言で言えば滋味深いんですが、独特の香辛料が具材とスープのバランスを微妙に崩していてハッキリと言えば漢方薬です。

ただ香りの強いキノコとモチモチの皮に濃い目の餡がマッチしたワンタンは満足いくレベルです(^-^)

写真の見た目がお好み焼きで、ともに大阪・広島とお好み焼き聖地で産声を上げた二人も興味津々で「まさかお好み焼きやないやろ~」と注文。

一口食べるとまさかのお好み焼き、これが中央アジア料理はとは(*´ω`*)  この味は日本でもあるので止めた方がいいですし、お好み焼きとサワークリームは全く合いません・・・

ロシアに来てこれを忘れてました、「ウォッカ」を。

ウォッカは乾杯の音頭を取りながら飲むのが礼儀で、よそのテーブルもロシアンヨッパライが盃を交わしていました。

せっかくウォッカの本場に来たのでお店で一番高い(30ml・約800円)をオーダー、飲み口ものど越しもキリっとして爽やか(^^)/

特にグラスをガチャガチャ当てて乾杯する隣のね~ちゃんグループ、盃の数を数えるには日本野鳥の会を連れて来ないとわからないほどのグラス、でも半分目がすわってました(;_;)/~~~

一番目を引いたのが麵料理、以前テレビで「日本のラーメンのルーツはシルクロードにあり」の番組を見た覚えがあります。

何種類か麺料理がありますが、写真から中央アジアの香りがしたこちらをオーダー。

麺とスープ、薬味は別々で供されます。

まず麵だけを頂きますが、中国の刀削麺より細切れの麺は油っぽく辛めのミンチ肉に香辛料とそれぞれが主張して美味しくありません。

スープも良く言えば薄味で素材の良さが・・・と言いたいですが、これはパンチがありません。

その個性的な二つが混ざり合うとあら不思議、それぞれの欠点が消え麺とスープが渾然一体になったではありませんか(;O;)

塩気の強いミンチがスープのコクを引き出し、そのスープが麺の香りを引き出す相乗効果で素晴らしい麺料理に変貌しました。

人生初の中央アジア料理に大満足、外は幻想的に輝くライトアップされた建物の洪水に見とれてしまいます。

が、どこかで覚えのあるシチュエーションに脳が即座に反応。

そうです、サンクトペテルブルクの二の舞いにならないように貴重品には気を付けて夜の街を歩きますよ( ^ ^ )/□


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