天草五橋1号橋「天門橋」を渡れば、そこは宇土半島の西端宇城市は三角。

やっぱり橋は遠くから眺めるのがいいですね(^.^)

和欄館「ムルドルハウス」や海技学院に石積ふ頭等の世界文化遺産が残る三角西港。

三角から車を走らすこと小一時間、市内電車が走る市内中心部に入って来ました。

熊本県が誇る熊本城天守が見えてきました。

随所に貼られた立入禁止の貼紙、2016年6月から一般公開が再開されましたが安全に見学出来るのは二の丸広場からです。

二の丸広場から見える天守・宇土櫓、塀は奥側に向かって倒れ石垣も一部が崩壊しています。

2003年に復元された戌亥櫓、四隅に残った石垣のおかげで櫓自体の損壊は逃れたそうです。　地震前の戌亥櫓と比べると、その痛ましい姿には絶句してしまいます。

崩壊した石垣にそれを防ぐ巨大な土嚢袋、復旧工事以前に現状維持のための懸命な努力が今なお続いています。

多くの観光客が通った西大手門へ向かう道も封鎖され、その奥には無残にも崩壊した櫓や石垣が手つかずの状態に。

城内にある加藤神社で復興へのお祈りを捧げてきました。

崩壊の恐れの中石垣一つ一つを人間の手で集めている現況に、熊本城復興への長い道のりを感じました。　添乗員時代にお客様をお連れした思い出の熊本城、バス駐車場から坂道を走って入場券を買いに行った記憶が蘇りましたが、今はそこまでも行けません。

私も阪神淡路大震災を経験しましたし、規模は違いますが十三駅前の火災も経験しました。　先が見えず不安しかありませんでしたが、多くの方々のお気持ちやお力のおかげで踏ん張ってやって来れました。

何よりもその地震や火災の事を忘れられる事が一番怖かったです。　現地に行かなくても物を買わなくても、何かの折に熊本地震を思い起こす気持ちこそが支援になるのではないでしょうか？

同じ被災者として大阪より熊本の皆様の復興をお祈りいたします。