串カツ第二章はなんと甘鯛、おまけにクリスピーなうろこ付き。
ホクホクな身はもちろんのこと噛めばそこはかとない甘いが広がる、甘鯛をこんな贅沢に食べるのは反則です(^^ゞ
はけでぬられた特製甘酢タレが甘鯛をより一層引き立てます。
相方はここでビールからワインにチェンジ。
これから出る料理に合わせるのはニュージーランド産白ワイン、ここのスタッフはソムリエの資格を持っているので黙って任せましょう(^-^)
続いては見た目が先ほどのマッシュルームにそっくりですが、中身は蓮根饅頭。
懐石ならこれに餡をかけたメジャーな蓮根饅頭、ここではそれさえも串カツに変身します。
メイン「洋の皿」はタラの白子、パン粉をまぶしてオーブンで焼いた一品。
上からタラの白子・フレンチトースト(トマト味)・キャベツの三層構造、これを「縦にナイフを入れて下さい」との指示。
タラの白子はクリーミーで確かに単独でも美味しいですが、それを初体験のトマト風味のフレンチトーストがグッと引き上げています。
下のキャベツの甘みと相まってすべての食材の旨味が一つにまとまり、それぞれが口の中で弾けます(^O^)/
TAKENAKAさんはアルコール類をたくさん隠し持ち、日本酒や焼酎以外特にワインは小さなお店に反比例してかなりのストックがあるのも魅力です。
ここは串揚げ屋でしたよね? 串カツ最終ステージの幕開けはエビパン。
カリッと上がった食パンとエビのすり身の上には自家製タルタルソース、「旨い!」の一言。
素揚げのホタテには特製甘酢ソース、半生のホタテに染みる甘酢がたまりません。
トリを飾るのがマスタードをまとった豚キムチの串カツ、これは初訪問から変わらない定番串です。
コースの締めはこれまたTAKENAKA名物「土鍋で炊く中川一辺倒のごはん」、タイミングを見計らって炊き立てをサーブしてくれます。
意表を突く料理の数々だったのに締めはごはん・赤出汁・香の物、ド定番の品々がかえって新鮮に感じます。
おかずが明太子・ちりめんじゃこ・たくあんのみとシンプル、このごはんに過度なおかずは必要ありません。
デザートで(簡単にくくりましたが毎回手が込んでます)TAKENAKAワールドは幕を閉じます。
たまたま本屋で立ち読みした時偶然に見つけたTAKENAKAさん、串カツが食べたくて訪れたのにいつしかその料理の虜に。
料理もドリンクも素晴らしいファインダイニング、お邪魔するならラッシュが終わった20時以降がおススメ。
私が今年訪れた飲食店の中で最も心を奪われたTAKENAKAさん、ある意味大人の給食みたいに訪れるたびワクワクするサプライズがゲストを魅了します(*^^*)