村内で一番大きな合掌造りの「長瀬家」、白川郷観光には最低2時間なければ主だった見所はカバーできません。
村内を流れる水は水量も豊富で澄んだ湧き水、魚も気持ちよさそうに泳いでいます。
富山県の重要文化財に指定されている茅葺き屋根の鐘楼門を有する「明善寺庫裏(みょうぜんじくり)」、浄土真宗の古刹で江戸時代に建てられた本堂・庫裏・鐘楼門は全てが茅葺造りです。
こんな田舎にもお約束の一枚スポットが(*^^*)
いくら世界遺産の観光地とは言え一般市民が普通に生活している村、くれぐれも村民のご迷惑にならないよう節度を守って見学しましょう(^-^)
これで白川郷観光は終わりですが、今から地元民一押しの合掌造り見学に向かいます。
白川郷から飛騨高山方面に向かって15キロ、山間に一軒だけポツンと建つのがこれまた国指定重要文化財の「旧遠山家民俗館」。
先ほどの神田家で見た手作りの観光案内で、地元の中学生が一番見て欲しい合掌造りに挙げられていたのがこちらの旧遠山家。
受付を済ませ(入場料300円)案内されるのが「でい」と呼ばれる18畳の客室、ここで遠山家の歴史のビデオが流れますがしっかり見ないと後の見学がつまらなくなります( 一一)
遠山家は昔養蚕業で多くの人を雇い、またその家族も同じ屋根の下で暮らす「大家族」制度がこの地方特有の文化だったそうです。
飛騨で初めて真宗の入った土地なので各家には立派な仏壇(仏間)があり、大家族ゆえにたくさんの数珠をかけるこの道具は珍しいです。
この「おくのちょうだ」は、代々家長の寝室として使われていました。
「うすなが」は作業場で碾き臼などが置かれ、穀物を粉にしたり稲の脱穀など当時の器具が展示されています。
ここも神田家と同じく器具や衣類など展示しているんですが・・・
結納時に渡す縄で作られた鯛や、乳児の足が立つ頃にいれるつぶらなど生活に身近な展示物が多いんです。
おまけにその説明が丁寧にされているので、頭にどんどん入っていきます。
玄関正面にあるのが牛や馬を飼育した部屋「まや」、人間と同じ出入口なので牛や馬がいかに貴重だったのかを物語っています。
こちらは「へんち」と呼ばれる昔のトイレで、その大きさはまるで醤油を作る際に使用する巨大な桶のよう。
冬場は排泄物を溜めておいて、それを汲んで肥料として使っていたそうです。
白川郷から15キロも離れ訪問時観光客は我々だけ、ひなびた感はぬぐえませんがどこか往時の生活臭が残っている「旧遠山家」。
派手さはありませんが、心に響くのは間違いなくこちらです。
旧遠山家の周辺は山以外何もなく白川郷からの道中、唯一あるのがこの「白川郷 深山豆腐店」さん。
大豆を高温で一気に蒸し熱いうちに絞る、そして硬いのが白川村の豆腐の特徴。
豆腐を買いましたが硬いので薄くカットして刺身風にしたり、手で大き目でちぎって炒め物にしても美味しかったです。
今からまたまた別の合掌造り見学に向かいます((+_+))