さっきまで豚キムチ鍋を食べてましたがあっという間に夜、降り立ったのは地下鉄3・6号線薬水駅1番出口。
明洞からだと乗換駅を入れても4駅の近さ、周辺に観光地はありませんが近くにはソウル屈指の伝統を誇る特級ホテル「新羅ホテル」があります。
1番出口を出てすぐの横断歩道を渡り最初の角を右折すれば目的のお店(徒歩2分)、今宵はこちらの「マンポマッククス (만포막국수)」さんに突撃(@^^)/~~~
パンチャンはキムチのみで料理に専念することが出来ます。
中でも甘みと食感が印象的な大根のキムチ、素朴なんだけど今回の旅で一番美味しかったな~(^^♪
乾杯のビールはこちらも「Cass」、オーバーではなく飲食店10軒入れば8軒はこのCassとすごいシェア(◎_◎;)
お昼同様こちらのお店もメニューはハングル語のみ、でも品数は少ないし食べたい料理の名前も簡単なので心配は要りません。
入店してすぐ目に飛び込んできたのがアジュンマのマンドゥ(韓国風餃子)作り、営業中ですがわき目も触れず包んでいくその量からこのお店ではマンドゥが人気みたい。
ちょっと暗めの店内は派手なポップもなく食堂の風情、テーブル上にはマスタード・お酢・塩などの調味料がスタンバイ。
二品注文し始めに出てきたのがさっきアジュンマが作ってたマンドゥ、甘酸っぱいソースを付けていただきます。
とにかく一個のサイズが大きくて王将の餃子で例えるなら、餃子二個×二段を一度に箸で掴む感覚です。
マンドゥの中身は豚肉・豆腐・キムチ・エゴマ・春雨に野菜、秘伝の配合で造られたマンドゥは旨味の後にスパイシーな香りが追いかけてきます。
かなり大ぶりですが決して雑な味ではなく、一つ一つの食材をシッカリ感じつつそのハーモニーで立派な料理になっています!(^^)!
続きまして今宵の主役「チムタク(蒸し鶏)」の登場、数年前にソウルで大ブームを起こした鶏を醤油ベースのソースで甘辛く煮込んだチムタクとは違いこちらは牛コツからとったスープでゆでた白い鶏肉が特徴。
街中を歩いてれば必ず見かけるチェーン店「安東チムタク」は醤油ベースの茶色い鶏肉が一般的なので、ここの白い蒸し鶏はソウルでも珍しい調理法です。
もも肉・胸肉・手羽先に骨付きのあばらと頭と脚以外全ての部位が楽しめますが、量は選べずワンサイズなので50過ぎの二人にはかなりのボリューム(・_・;)
口に入れると新鮮で野性味あふれる国産鶏の深い味が広がり、ブロイラー臭さに慣れた舌が驚くパンチの効いた鶏肉です(^^;)
そのままでも美味しいですがさすがに途中でしんどくなるので、韓国でそんな時は味変に限ります(^^)/
料理と一緒に出てきたこの真っ赤な調味料はタデギで、にんにく・しょうゆ・コチュカル(唐辛子粉)・コチュジャン・塩・こしょうなどで調合された韓国特有の調味料です。
同じ鶏肉料理のタッカンマリもこのタデギを使ったソースを作るので、観光客にもなじみの調味料です。
そのタデギをベースに卓上のお酢やマスタードを好みの量を入れてまぜまぜ、なかなか一発で味は決まらないのでその都度微調整でベストの味に持って行きます(^.^)
オリジナルソースを付けた鶏肉は脂が中和され、またタデギがそんなに辛くなく鼻腔がスッキリして新鮮な味わいが蘇ります(^^)v
チムタクに唯一添えられているネギが甘くて時に刺激的で、ネギを巻いて食べると甘み・旨味・辛味が渾然一体となり食欲も一気に加速します。
少し口がオイリーになったのでビールからチャミスルにチェンジ、こういう場面では日本の焼酎よりスッキリ甘いチャミスルが良く合います(^^♪
鶏一羽がまるまるなので骨から肉をそぐ作業が面倒になって来ます(*_*)
そんな時は丸かじりに限ります、口の中が骨だらけになりますが(´;ω;`)ウゥゥ
なぜか変なスイッチが入ったご様子(・・?
見た目でそれと分かる首のお肉、やはりよく動く場所なので歯ごたえがあります。
最後の方でマンドゥのタレを付けましたが、これは合わないのでやめといた方がいいですよ・・・
優に三人前はあったであろうチムタクも夢中で食べたせいかほぼ完食、人気のタッカンマリと違い漢方の味付けじゃないので鶏肉の味がダイレクトに伝わって来ます。
お店のロケーション・店内・料理の盛り付けどれをとっても派手さはありませんが、全ての力や情熱を注いだ鶏肉が胃袋にも心にも響いたファインダイニングでした(^_-)-☆