山形の夜を飾るのはJR山形駅目の前にある「山形長屋酒場」さん、ここ一軒で山形県がウリの郷土料理店です。
小さなくぐり戸から入り靴を脱いで入店、薄暗い照明と古めかし家具に床は畳と雰囲気も満点。
カウンター席以外は全て個室で、テーブル席やこたつの席もあります。
カウンターの一段上にセッティングされているお盆にあるお箸・お皿類。
大好きなキリン一番搾り生ビールで乾杯🍻
山形の郷土料理がずらりと並んでますが、何が何だか分からない物ばかりなので店員さんに相談。
だって、メニュー多すぎ~~
注文をする前に出てきた小鍋、中身は豚肉と根菜野菜の菜っ葉でこれは付き出しだそうです🍃
出汁がシッカリ染み渡った大根に豚肉の甘み、ただ味付けは東北らしく濃い目です🍲
同時に出てきた七輪焼台の網にのってるのは姫タラとエイヒレでこれも付き出しですが、今まで食べたエイヒレの中でナンバーワンの旨さ😲
付き出しからこれじゃビールじゃ物足らない、ならば米どころ山形の地酒に🍶
一杯目は米沢市は新藤酒造さんの「裏・雅山流 (うら・がさんりゅう)」、キレがあり爽やかな酸味と甘みを感じる夏酒らしい日本酒です。
付き出しだけで結構お腹にたまりましたが、ここで注文した料理がやって来ました。
まずは【アケビの肉詰め】。
実が熟すと皮は紫色になるアケビは東南アジア原産の果物、厚い皮は甘みの後に独特の苦みが広がります。
山形の山の幸を味わえる山菜盛合わせ。
鮮烈な香りが鼻に抜けるウド。
上品な苦みの姫茸と山菜はイノシシが食べるものだと思ってましたが、そんな私も今では旬の山菜を求める立派な前期高齢者です💦
個性の強い山菜に合わせるのは、鶴岡市は富士酒造さんの「栄光冨士 純米吟醸 無濾過生原酒「GRAVITY(グラビティ)」。
ボリュームがあり切れが良いですが意外と飲みやすく、瑞々しさも感じ秋の食材に合すには最適な日本酒です。
ピッチが速かったのか壁に飾ってある花笠がクルクルと廻っている錯覚が、しかし山形の夜はこれからが本番です。