多宝塔駅から約300メートルの緩い坂道と155段の石段が続く「新参道」。
ケーブルカーが本殿まで通じてないのは写真の方のようなお上りさんに、少しは山歩きをしてもらいたいからだそうです💦
本殿金堂は鞍馬寺の中心道場で本尊は三尊尊天。
千手観音菩薩(月輪の精霊で慈愛の象徴)
毘沙門天王(太陽の精霊で光の象徴)
語法魔王尊(大地の霊王で活力の象徴)がお祀りされています。
一般の神社では愛くるしい狛犬ですがここ鞍馬寺はなんと虎、このお堂の左右には狛犬の如く一対の虎像が鎮座しています🐯
筋骨隆々で体全体が渦巻のように背中へ向かって盛り上がってしっぽまで渦巻、毛に渦巻いている部分はまるで虎の覇気やパワーを感じます。
見落としがちなロケーションにある「転法輪堂」は伝重怡上人礼拝之仏、木造阿弥陀如来座像(江戸時代)平安時代に13年間も堂内に籠り毎日12万遍の弥陀宝号を唱え続けた重怡上人が、6万字の弥陀宝号を書いて法輪に納めたのが転法輪堂の名の由来といいます。
写真NGですが寺院にある輪を回せば6万字の弥陀宝号を唱えたのと同じ功徳が、まるでチベット仏教のマニ車みたいな感じです。
本堂から下るとそこに見える重厚な建物。
ここ京都三大奇祭の一つ鞍馬の火祭りで知られる「由岐神社(ゆきじんじゃ)」は天慶三年(940)に御所内に祀られていた由岐明神を北方鎮護として鞍馬に創建されたもので、「由岐」の名は武具である靫を献じて天皇の病平癒や世上の平穏を祈ったことにものです。
慶長12年(1607年) 豊臣秀頼により再建された拝殿は左右二つに分かれて中央に通路のある荷拝殿(にないはいでん)また割拝殿(わりはいでん)という形式で、桃山時代の代表的な建築物として現在国の重要文化財に指定されています。
霊峰鞍馬山は言わずと知れた牛若丸(後の源義経)の修行の地であり、由岐神社はこの霊験あらたかな場所にある唯一の神社です。
子供を抱いている狛犬は非常に珍しいもので、子孫繁栄子授・安産の神様として古くより信仰されています👶
樹齢約800年樹高約53メートル、京都市天然記念物由岐神社の御神木大杉🌲
古くから『大杉さん』として親しまれ、一心に願えば願ことが叶うとされています。
澄んだ空気に豊かな緑に満たされた神々しき今日の奥座敷「鞍馬」、近くには良縁に良いとされる貴船神社などパワースポットが点在。
下界を離れてたまには心落ち着ける場所へ、チョット足を延ばしてみませんか😉