堀川巡り船着場から松江城に向かう道中にあるのが豊臣秀吉の最古参で、松江城を作った武将「堀尾吉晴」の銅像。
400年以上前から壊れたり燃えたりすることなく当時のままの姿を残している全国に現存する12天守の一つで、平面規模は2番目・高さは3番目の規模を誇る「国宝 松江城」🏯
ただしシンプルなお城なので熊本城や松山城とは違い、天守閣までは緩やかなアプローチが続きます。
一之門跡から入城します。
明治時代の廃城令によって全国のほとんどの城が取り壊されることになり、松江城天守は180円(※当時は、米1俵3円)で売却される予定でした。
その窮地を救ったのが地元の豪農家・勝部本右衛門父子と旧藩士・高木権八たちで、自らの私財を投じて天守を買い戻し見事松江城を守ったそうです。
石垣を切り抜いている隠し部屋「石打棚」。
石落としは石垣に近づく敵や登ってくる敵を真上から石を落とす仕掛けで城内至る所に、現代で言うセキュリティ対策は万全で江戸時代から松江藩はセコムしてます💦
入口から階段を登って奥に進むとそこは石垣に囲まれた地階、そこでひときわ目をひくのが大きな「井戸」。
これは籠城戦を想定し飲み水確保のための井戸を地階に設けたという築城戦略のひとつ、現存しているのは松江城のみとなりとても貴重なものです。
松江城は木彫り銅板張りの鯱が2頭天守の頂上に鎮座していて、天守に向かって左側はうろこが荒い雄で右側が雌。
高さは約2メートル(雄)もあり、日本現存の木造の鯱の中では日本一の大きさ😲
天守を支える柱には周囲を板で包んだものがありこの板は「包板(つつみいた)」と呼ばれ、鎹(かすがい)や鉄輪(かなわ)で留めて柱を補強するためのものとされます。
勾配のキツイ階段を上がればそこは天守最上階「天狗の間」と呼ばれ、室内には壁がなく城下町を360度展望できるつくりです。
バベルの塔みたいな山陰合同銀行本店以外は周囲に高い建物はなし、穏やかな松江市内ののどかな風景が広がります。
天気がよい日には美しい宍道湖を一望、歴代の松江藩主たちもきっと眺めたであろう松江の絶景を存分に堪能しましょう😃