遊覧船に乗るつもりでしたが相方が水上タクシー(小型遊覧船)なる物を発見、これは乗りたい時に船に電話をするだけで乗れる優れもの。
その乗り場は七面山駐車場横にある船着場、何隻か停泊していますが「すぐ出発しますよ、乗りませんか~」との声に釣られて乗船。
乗ったのはRe:ine(リーネ)号、若い船長さんが案内してくれます。
船長自慢の小型船は今年8月に進水した新しい船、ちなみに若き船長さんは伊根に移住されガイドと漁師もされているそうです。
さあ、今から20分伊根湾クルーズに出航、名前の通り湾なので波はほとんどありません🚢
海上から見る舟屋の全景ですがちなみに舟屋とは、一階が船小屋で二階が二次的な家屋として使用される建物です。
ちょうど通りかかった漁港でマグロの水揚げ、ここではマグロの養殖が盛んだそうです。
こちらの船で毎朝定置網漁業が行われています。
伊根町に魚屋さんは一軒もなく町民の方は白い建物の漁港でお買い物、それも朝6時からで超新鮮なお魚が買えると何とも贅沢。
洒落た舟屋はレストランを中心としたお店は入る伊根カフェ、後ほど地上から見学します。
伊根湾の周囲5キロに約230軒の舟屋が立ち並んでいて、船が停泊している家が現在でも舟屋として使用されているそうですがその数はごくわずか。
船長曰く伊根町も過疎化が進み後継者がいなく廃業される方ばかりで、実際舟屋として使用されているのは少ないそうです。
湾内には牡蠣筏が見られますが出荷まで4年、水がきれいすぎてプランクトンが少ないので時間がかかるそうです🐚
湾内至る所を我が物顔で飛来するウミネコ🐦
湾の入り口中央にある無人島の青島が防波堤の役割を果たし、余程酷い台風以外湾内は常にトロなぎだそうです。
伊根町は映画やドラマのロケ地としても有名で、白壁の舟屋は釣りバカ日誌のロケで二階から西田敏行が釣糸と垂れたそうです。
真横の赤い瓦の舟屋は渥美清の第29作、男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋編のロケ地。
白い窓枠の舟屋はNHK朝の連続テレビ小説『ええにょぼ』(1993年)のロケ地。
三軒がひしめき合って立つ舟屋は、左がなんと江戸時代で真ん中が昭和で右端が大正時代😲
江戸時代の舟屋の一階が低いのはその時代木造船で、船自体が小さかったため入口が低いそうです。
それに比べると昭和の舟屋はしっかりとした造りです。
わざとではなく時間が経って自然にゆがんだ舟屋は造り酒屋で、古代米を使用しロゼワインみたいに赤みを帯びた日本酒「伊根満開」で有名な向井酒造さん。
後ほどお土産で日本酒をゲット🍶
遊覧船よりも身近に船長さんのガイドが聞け時間も融通が利く小型遊覧船、乗船料も1000円と格安なので伊根に来たらまずはこれに乗って町を把握しましょう。