夜の帳が降りた奄美大島最大の繁華街「屋仁川通り(通称やんご通り)」、主に飲食店が並ぶ飲み屋街です。
他の都市と違いチェーン店はほとんどなくこじんまりとしたお店ばかり、どのお店もご自慢の島料理でお客さんを迎えています。
予約をしてお邪魔したのが郷土料理の居酒屋『誇羅司屋(ほこらしや)』さん、屋仁川通りから一本横の通りにあります。
120席とかなりの大箱、全国旅行割のクーポンが使用できるとの事でこちらを選択🎫
そんな大箱なのに来店1時間前に予約を入れたら最後の席ですと、現に入店の際40~50分待ちとアナウンスしてました。
2月の月曜日で鶏飯のみなとやさんもここも大盛況、なめてかかったら食事難民になるのでご注意を👆
カウンター席は少しで小上がりと個室を有する店内、薄めの照明にウッディな設えの落ち着いた空間。
沖縄に近いのでオリオンビールが幅を利かせてますがこちらはサッポロビール、残念ですが取り敢えず乾杯~🍻
棒棒鶏・ブリの手毬寿司・カルパッチョにトマトとクリームチーズなどの前菜。
島の魚の刺身盛り合わせを注文、でも一番食べたかったブダイ(エラブチ)は入荷なし🥹
内容はシビ・島タコ・カンパチ・ソデイカそしてブダイの代わりにカツオ🐟
カジキマグロの幼魚シビは若いながらしっかりした脂も感じます。
意外に柔らかく歯切れのよい島タコ🐙
甘みも香りも抜群だったソデイカ🦑
変わったおつまみで奄美の郷土料理「しぶり(冬瓜)の唐揚げ」を注文、一度味付けした冬瓜をベーコンで巻いて揚げています。
ベーコンの塩気が冬瓜の甘みを引き立たす、のっけからビールがススム一品です。
奄美で「飛ぶ貝=トビンニャ」と呼ばれるトビンニャ(マガキ貝)や、奄美一の定番料理あっさり油ソーメンなど初めて見る料理がオンリスト。
これまた初めて食べる豚味噌、沖縄にも油味噌と似た料理があります。
奄美名産茶うけ味噌の風味に砂糖の甘みの細切りの豚肉が渾然一体となり、また中のピーナッツの食感が味に良いアクセントを🥜
たんかんのチューハイも気になりましたが・・・
ここは鹿児島県なのでもちろん焼酎、それもここは奄美とあって黒糖焼酎しかありません😤
スタッフに聞くとこの「高倉」をプッシュ、グラスに量り売りにボトルとそのサイズは多岐にわたっています。
量り売り(270ml)を注文も氷やミネはボトルクラス💦
ロックでいただきますが黒糖だけあって香りも味も爽やかな甘み、芋と違いいつまでもキレの良さが続きます。
定番メニュー以外からは入荷の少ない「天然いのししの炙り焼」を注文。
旨味と香りは牛肉には負けますが全体的に軽やか、サッパリした脂身が印象的でした🐗
次に豚肉とゴーヤの味噌炒めを注文、ゴーヤチャンプルーの味噌バージョンと思いきや🤔
味噌が豚肉の甘みとゴーヤのほろ苦さを見事に引き出し、ゴーヤチャンプルーとは似て非なる素晴らしい一品🐖
名残惜しい〆の一品はこれまた聞き慣れない「ジャコ出し平うどん」、しっかりとったジャコ出汁に平うどんを絡めた島の日本海側大和村風の一品です!
温かいうどんでもなく焼うどんでもない、どちらかというとつけ麵を食べてる感覚。
じゃこがいい仕事してます。
魚と相性の良いさつま揚げ、おかずにもなるし焼酎のお供にも。
初めての奄美郷土料理に舌鼓、これだけ大箱なのに料理のサーブは早くストレスを感じず食事が楽しめる「誇羅司屋(ほこらしや)」さん。
奄美初心者には最適のファインダイニングでした🔰