FBお友達の投稿を見てやって来たのが西天満にある「idematsu」さん。
初訪問ですが以前天満でビストロ「プティポー」を営業されてたシェフが、移転してジビエを扱うフレンチにモデルチェンジ🇫🇷
店内はカウンター6席と4名掛けのテーブルが一卓、こちらでもワンオペで営業されています。
メニューは全6皿でメインは熟成エゾ鹿・熟成九州鹿・熟成猪いずれかのジビエコース(9350円)のみですが、事前に予約すれば珍しいジビエが楽しめます。
この日は34度を超える猛暑、まずはキリン一番搾りで乾杯🍻
最初の料理は猪のベーコンとジビエスープ。
50日熟成した猪のベーコンは旨味が凝縮されていますが、軽くてコクのある脂身が秀逸🐗
熊・猪・豚・鹿・カラスなどその日あるジビエを使ったスープ、クセはなく滋味深い味わいが広がっていきます。
このスープをベースにソースなどを作っているそうで、ある意味このスープがidematsuさんのベースになります。
続いては鰹のタタキ。
サーブする寸前に炙った鰹は爽やかな酸味、ここで魚料理とは不意を食らいました。
ただのタタキだと思っていたら大違い、鰹の下に敷かれていたのは塩だけで乳酸発酵させた白菜が。
繊維が崩れてなく食感が良いですが、白菜が驚くほど甘くそれも自然な甘みなんです🥬
アライグマのコンフィ。
初めて食べるアライグマは野性味にあふれてますが味を例えるものが浮かばない、しかしそれがジビエ料理の特徴でもあります🦝
ジビエスープがベースのソースにはカラスも骨ごと砕いているそうで、街中ではなく自然界にいるカラスも立派なジビエだそうです。
ソースは一般的なフレンチのそれとは違い軽くあくまで素材を引き立てるもの、ソースをまとわせた自家製パンはフレンチの醍醐味です🥖
のどの渇きも納まったところでワインに、好みだけ伝えてお任せするのが一番👆
抜栓されたスペインの「Garnacha de Fuego」は締まった酸にベリーの香り、アルコール度数15度と高めですが決して重たくなくスッキリとした飲み口です🍷
銀鮭。
火入れが完璧で中身は見事にレア状態、香ばしい皮目の脂がそれを引き立てます。
豚足や穴子から出汁を取ったスープがコクをプラス。
何やら美味しそうなお肉が焼きあがりました。
この日のメインは14日熟成させた3歳雌の蝦夷鹿のシンタマ(もも)。
ももでも比較的旨味の強いシンタマはまさに肉肉しい風味、焼き方も素晴らしいの一言👏
低温調理が嫌いなシェフ渾身の火入れ、何から何までこだわりを感じるお皿ばかり。
これで終わりと思いきやシェフが出したのはキーマカレー😲
プティポー時代にランチでスパイスカレーを出したらマニアの間で大人気に、最後までシェフの引き出しの多さには脱帽💦
デザートは濃厚なミルクとアーモンドの風味のグランマンジュ🍮
こういうのもご用意してますと見せてくれたのが熊の手足、ジビエ好きな方は是非訪れて欲しいファインダイニングです。
久しぶりに味わったシェフの料理はますますパワーアップ、すっかり出口ワールドの虜になった夜でした🌌