内湾を望むここは気仙沼の見所の一つ。
海上に続く真っ赤な遊歩道の先につくられた小さなお堂「浮見堂」、気仙沼湾が日本百景に選ばれた記念に設置され滋賀県琵琶湖の浮御堂をモチーフにしているそう。
お堂の先にあるのが恵比寿像で通常はあぐらを組んでいたり、片足だけあぐらでもう片足は下ろした「半跏踏下坐」であったりと座っていることがほとんど。
しかし、ここの恵比寿像はしっかりと立ち上がった姿をしており「立ち恵比寿像」と呼ばれています。
現在見ることができる立ち恵比寿像は3代目で、2代目はタイ3代目はカツオを釣り上げていて、大漁祈願を願う縁起の良い恵比寿像は気仙沼内湾のシンボルです。
「初代」は1932年に浮見堂と合わせて建立され金属で造られていたのですが、それが原因で戦時中の金属回収令により政府に献納されてしまいました。
その後、台座には龍神様の祠が置かれていたそうです。
「2代目」が建立されたのは1988年で初代の姿を踏襲し、立ち恵比寿として造られ訪れる人々を出迎えていました。
しかしが2011年の東日本大震災の津波によって流出してしましますが、付近の海中より発見され現在は五十鈴神社にて移されて気仙沼の安全を見守っています。
美しい内湾と人命を守る護岸工事も進み、気仙沼の港は新しい歴史へ一歩を踏み出したばかりです。
ライトアップされ幻想的な浮見堂、潮風に吹かれ夜の散策も気仙沼の楽しみの一つです。