ある意味和空さん最大の魅力はスタッフさんによる語り部ツアー、このスタッフ仏教への愛と知識が半端ない強者です。
法隆寺に関する案内もありますが、今回のテーマは法隆寺で学ぶお寺のイロハ。
こちらは法隆寺の玄関にあたる総門「南大門」ですが、なぜお寺の入口は南が多いのか?
それは仏様を北に祀っているからとその言葉を知っていても意味を知らない、そこを解説するのが今回の語り部ツアーなんです。
南大門には魚の形をしたような石「鯛石(たいいし)」がありますがこれは過去大和川が氾濫し、大きな洪水があった時その水が引いた後に一匹の鯛がその場に残ったという伝説から。
ですが本当は托鉢帰りの僧の足が汚れていてそのままではお寺に入れない、今でいう足ふきマットの役割を果たしていたそうです。
物事には元ネタがあり仏教経典を立体化したのがお寺だそうです。
ちなみに法隆寺は建物の外観は撮影可能ですが、境内は一切撮影禁止です。
一般のガイドさんは連れてこないここ「浴堂」は身を清める場所で、中には100℃のお湯を張った風呂があり下にすのこと布を引いて現代のサウナみたいに入る習わしだったそう。
いつしかお湯の温度を42℃にして変更して現代と同じ入浴スタイルに。
それで余った布で入浴道具を包んで帰ったのが風呂敷の由来だそう😲
お釈迦様の遺骨(仏舎利)が眠っていると言われる五重塔、お釈迦様が亡くなったとき8つに分骨されたそう。
ただその分骨を巡って仏教界が誘致合戦を繰り広げその8つがさらに分骨され88000に分けられたそう。
その骨は白く(骨なので)米粒みたいなので、ご飯の事をシャリと呼ぶようになったとか・・・
筆記用具がない時代仏教経典を書くのに使用したのが「タラヨウ(多羅葉)」の葉っぱで、葉に字を書くことから葉書(はがき)の由来に〒
霊院前には昔茶店があり、そこである人物が柿を食べているときに鐘の音が鳴った・・・
その人物こそが【柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺】を詠んだ正岡子規で、その歌碑が鏡池の手水舎横に建っています。
挙げればキリがないですが今まで国内外たくさんのツアーに参加しましたが、これほど引き込まれたツアーはなく見事な語り部でした。
法隆寺和空に宿泊すれば誰でも参加できる語り部ツアー、その語り部さんは宿のHPで紹介されていますから一度参加されることを強くお勧めします。
相方の御朱印のために上って来た鎌倉時代に再建された西円堂、中には国内最大級の乾漆像で知られるご本尊薬師如来坐像(奈良時代)が安置されています。
8.10.12.14時に鳴る鐘はここで、ちなみに法隆寺のスタッフさんが皆僧侶ではありません。
斑鳩町在住で60歳を過ぎある条件を満たした人には法隆寺から「お寺で働きませんか?」と連絡が来るそう。
法隆寺で働きたければ斑鳩町に移住を。
ここから見える五重塔が一番美しい。
ここではホンのさわりだけですが法隆寺をじっくり見学するには一日は必要、それくらい歴史の深いお寺ですがその時ガイドさんと回れば満足度や理解度も格段に上がりますよ😉