2011年3月11日東北を襲った未曽有の東日本大震災、その記録と教訓を後世に伝えるため2019年3月11日この「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」がオープンしました。
シアターで震災時及び直後の映像(13分間の記録映像)を見学しますが、我々がニュースで見たのとは違い記録として残されているのでかなりショッキングな内容。
先程車で回った気仙沼市内を襲う津波が到達した時点ではすでに手遅れ、自宅の屋根に上り流されながらも一命をとりとめた人の映像も。
※ なお一部施設以外は撮影禁止でこの写真は伝承館HPからの転載です。
展示室で地震・津波の脅威と爪痕を写真で、この後渡り廊下を通って震災遺構へ。
※ ここも撮影禁止エリアなので上記同様HPからの転載です。
ここからは撮影可能エリア震災遺構〈気仙沼向洋高校旧校舎)、一階は教室はもちろんのこと天井も流されています。
この階段も一階にあるので水没。
館内はすべて震災当時のそのままの姿、トイレにあるはずのない椅子は二部屋隣りの校長室から流れてきたもの。
無残な姿の車椅子、保健室の備品がリアリティを現しています。
校長室にある木製パレットは近くにあった水産工場の物、学校から離れているのにここまで流されてきました。
一階の見学を終わりエレベーター(もしくは階段)で三階へ。
衝撃的なシーンが多い伝承館で、ここも信じられない光景が。
教室にあるはずのない一台の錆びた車、一階ならまだしも高さ8メートル校舎三階まで流されて来たんです。
三階の天井も流されています。
海岸からこれだけ離れているのに気仙沼向洋高校に、それも三階まで津波は容赦なく襲ったのです。
ポツンと落ちているマウス、ここだけは震災当日から時間が止まっているよう。
生徒たちが使用していた備品の数々、楽しかったであろう高校生活の息吹を感じずにはいられません。
何度もですがここは校舎の三階、大きな流木もたくさん流れ着きました。
驚かされるシーンはこれだけにはとどまりません。