時は19時30分、宿の送迎バスで降り立ったのは辺り一面の暗闇。
その先にポツンと電気が煌々と光る一軒の建物。
ここは高千穂を訪れた観光客のほとんどが訪れる「夜神楽」の会場、当日券もありますが事前予約が安心です🎫
椅子はなく法事みたいに畳に直で座りますが、我々はお宿で座布団をお借り出来ました。
祭場は舞台になっているのでどこからでも見えますが、臨場感を味わいたいなら早めに行ってポールポジションをゲットしましょう。
夜神楽とは里ごとに氏神(うじがみ)様を神楽宿と呼ばれる民家や公民館にお招きし、夜を徹して三十三番の神楽を一晩かけて奉納する、昔から受け継がれてきた神事です。
天照大神(あまてらすおおみかみ)の岩戸開きの神話が主題となり、33番まで演目のある神楽。
その中から3つの演目が披露されます。
太鼓と鈴の音が厳かな雰囲気を醸し出し、力強い舞が繰り広げられます。
難しい演目でしたが最後の「御神体」は酒こし、国産みの舞で目覚まし神楽ともいわれています。
男女が仲良く新穀で酒を醸し、酔うほどに男女和合を表現するユーモアな舞。
初めて見て理解するのは難しいですが背筋がピリッとする演目、高千穂の地に降り立った神々を回想する夜でした🌌
舌の根も乾かぬうちに下界のスイーツ、でもなぜか心休まる時間が続きました。